3M悠々クラブ・ウォーキングの会
第244回「キリンビール横浜工場見学 & 試飲」の実施報告書
2025年6月12日
梅雨っぽい日が続く中、当日はタイミングよく晴れ間がのぞいてまずまずの天気、参加者20人午前10時に集合場所:京急・花月總持寺駅を出発しました。今回のメインは勿論キリンビール横浜工場のガイドツアー&試飲ですが、それだけではアッサリしすぎという事で、旧東海道沿いの寺社と生麦事件関係場所を辿るコースを企画しました。 ただ、希望したツアースタート時間より20分早い回の予約しか取れず、ややお急ぎのウォーキングになって、予定した寺社:「慶岸寺」、「正泉寺」、蛇も蚊も(じゃもかも)祭りの「道念稲荷神社」のうち「正泉寺」はその場の決定で割愛しました。

京急花月総持寺駅 R15~旧東海道への出口

駅階段を下りた先で今日のコースの説明
「慶岸寺」は天正9年(1581)創建。浄土宗のお寺です。門を入ってすぐ右側に「七福神集いの小径」と称する通り抜け庭園風のスペースが造られており、散策の良いアクセントになるスポットです。次は悪疫退散を祈願する奇祭「蛇も蚊も祭り」の道念稲荷社。看板の説明では祭りは300年前から続いているとの事で、つい先日の6月1日に茅作りの大蛇を担いで練り歩く今年の祭礼が行われたそうです。

慶岸寺の「七福神集いの小径」

奇祭「蛇も蚊も祭り」の道念稲荷神社
「道念稲荷社』から10分くらい歩くと街道の道端に「生麦事件発生現場」を示すあまり目立たない立看板。
生麦事件とは1862年8月、横浜居留地から川崎大師見物に向かうイギリス人4人が東海道生麦で薩摩藩主の父・島津久光の一行と行き合った際、騎乗したまま行列に乗り入れて供回りの薩摩藩士に斬られ、1人死亡、2人が負傷した事件です。実は久光一行はこれより前に別のアメリカ人グループと同じ街道筋で行き合っているのですが、こちらは日本の作法に従って道を譲って脇に控えたので無事に済みました。賠償交渉が難航し、事件の翌年薩英戦争に発展、軍事力の差を痛感した薩摩藩は一転、喧嘩相手のイギリスに急速接近し兵装近代化を進めて公武合体から倒幕に方針変更、明治維新に至る大きなきっかけになりました。
生麦小学校の南側を走る街道の傍らに事件発生現場を示す看板、更にキリンビール見学者センターまで歩いて行くと、その前庭の一画に事件碑が建てられています。

見過ごしてしまいそうな事件発生場所の看板

キリンビール横浜工場前の事件碑
さて、本日の目的地、キリンビール横浜工場に到着です。 会としては10年ほど前にもここに来ていますが、見学者センターの建物も付近の道路も整備されてすっかり様子が変わっていました。キリンビール横浜工場の見学は「キリン一番搾り」を前面に押し出したツアープログラムで、キリンビール横浜工場の見学は「キリン一番搾り」を前面に押し出したツアープログラムで、製品、製造プロセスなどを紹介映像で事前情報インプット、次に現場見学路で製造設備の説明と原材料(二条麦)の試食、ホップの香りや1番絞りと2番絞りの麦芽ジュースをそれぞれ試飲して違いを体験するなどの約1時間のツアーの後、お待ちかねのビール試飲タイムになりました。

ガイド嬢のウエルカムグリーティング

参加メンバー一同
試飲の最初の一杯はもちろん「一番搾り」。実に旨かった。試飲はさらに2杯を一番搾り、一番搾りプレミアム、一番搾り黒から選べますが、試飲時間が僅か20分。もう10分あればゆっくり楽しめて満足度アップ間違いなし、というのが正直な感想でした。
(文責:中山 裕)
次回は7月3日(木) 「碑文谷の歴史と緑
を歩く」 午前10時 東急東横線学芸大学駅集合です。
多数のご参加をお待ちしています。