鎌倉探索の会 令和2年第1回企画「覚園寺薬師堂拝観と梅の名所散策」実施報告書
日時: | 令和2年2月27日(木)10時~14時30分 |
コース: | 鎌倉駅から徒歩で➡荏柄天神➡鎌倉宮➡覚園寺➡手打ちそば宮前(昼食)➡瑞泉寺➡鎌倉宮で解散 バスと徒歩に分かれて鎌倉駅へ |
参加者: | 有友、奥野、小澤、清原、中山、永原、山本(雅)若林夫婦(文責)、会員8名、ビジター1名、計9名 |
新型コロナウイルスの感染が始まっており開催するかどうか迷いましたが、少人数での拝観・散策ですので実施することにしました。花粉症対策の人もいましたが、皆さんマスク着用での参加になりました。当日は絶好の晴天に恵まれ鎌倉駅から徒歩で覚園寺に向かいましたが、途中寄った江柄天神、鎌倉宮の梅は暖冬のためか既に散り始めており期待外れでした。
覚園寺境内は自由に立ち入ることはできないので、寺の案内人による1時間毎のガイドツアーに参加しましたが、自由拝観するよりはむしろ十分な説明を受けることができ500円の拝観料は決して高くはありませんでした。
覚園寺は鎌倉の地形の特徴である尾根と尾根の間に深く入り込んだ谷(やつ)が境内になっており、樹木が多く自然環境が豊かなところです。茅葺の薬師堂は1354年に足利尊氏によって再建されたものを、その部材をベースに江戸時代に改築されたものですが、案内人が懐中電灯で照らした天井の梁には尊氏自筆の銘が残っていました。
2代執権北条義時の薬師如来信仰により作られた重要文化財の薬師如来は、片手の上ではなく腹前に組んだ両手の上に薬壺を乗せている珍しい座像です。両脇の日光菩薩像と月光菩薩像は薬師如来にはつきもので、薬師如来のご利益を昼も夜も広くいきわたらせるためにあるとの説明を受けました。 覚園寺のもう一つの見どころは十三やぐらです。やぐら(鎌倉特有の横穴)の中に入ると壁に十三の凹みがあり、そこに仏像が安置されています。十三仏信仰は、人が死んだ後に裁判を受ける十人の王(代表的なのは5番目の閻魔王)に七回忌、十三回忌、三十三回忌の三王を加えた十三の仏を生前に巡礼することにより死後の救済を願う信仰で鎌倉時代から盛んに広まったそうです。このやぐらは巡礼することなく一か所で十三の仏を参拝できる便利なところで、無料とはいえ拝観料に含まれている蝋燭を灯し、お経をあげてもらい全員で礼拝しました。
お昼は鎌倉宮前の手打ちそば「宮前」を予約しておきましたが、コロナウイルスの影響か店には先客はおらず予約の必要はなかったようです。ただ席を予約したから出してくれたと思われる突き出しの玉こんにゃくの煮物がたっぷりありお得感がありました。
昼食後に訪れた瑞泉寺は、前日に電話したところ「梅は見頃だ」との事でしたが、入口付近の梅は2、3部咲き、石段を上がった境内の梅は幹や枝に白い苔がついているためか勢いがなく花は散り始めており、話が大分違うじゃないかとちょっとガッカリさせられました。
帰り道の鎌倉ローンテニスクラブ沿いに植えてある梅は、日当たりが良いこともあり樹勢があり満開で、わざわざ寺まで行くことはなかったなどと話しながら鎌倉宮で解散、バスと徒歩に分かれ鎌倉駅に向かいました。

覚園寺愛染堂前で
次回は4月14日(火)鎌倉駅東口午前10時集合で、極楽寺坂の切り通しから稲村ケ崎や腰越の古寺を訪ね、江ノ島までの散策を予定しています。
新型コロナウイルス感染が終息に向かい開催できることを願うばかりです。
若林記