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タイトル:   鎌倉探索の会 2024年第1回企画「三渓園ガイドツアー」実施報告書

鎌倉探索の会 2024年第1回企画「三渓園ガイドツアー」実施報告書

日時:2024年2月29日(木)10時~12時
コース:桜木町駅集合~市バスで三渓園入口下車~三渓園正門へ
参加者:小澤、金子、渡辺、永原、川俣、柳田、内野、田中、芳賀、村山、中山、清原、若林、計13人

 三渓園は生糸取引で財を成した明治の実業家の原三渓が、全国から移築・移設した様々な古社寺、古民家、茶室、などを「大池」を囲むように配置して造成した敷地五万坪超の回遊庭園です。
 昭和28年に原家から横浜市に寄贈され、現在は市が維持管理しています。参加したうち5人の横浜市民は、入園料が割引になりました。
 我々は団体として事前にボランティアガイドさん(無料)を予約しましたが、少人数であれば当日のガイドツアーに参加することも可能です。
 ここには鎌倉にあった心平寺の「地蔵堂」と「旧東慶寺仏殿」も移築されており、鎌倉探索の会では2017年についで2回目の訪問になります。
 鎌倉の建長寺ある場所は、もとは地獄谷と呼ばれる処刑場でした。建長寺が建立されるまでは、その鎮魂のために創建された「心平寺」があり、地獄谷で処刑された者の死後の救済のため地蔵菩薩を本尊としていました。 建長寺が創建された後も「地蔵堂」は建長寺境内にあったのでしょうが、今回のガイドさんが建長寺を訪れた際にその場所を聞いてみたところ、現在の住職はご存じなかったそうです。
 一方、「旧東慶寺仏殿」は、駆け込み寺で名を知られる東慶寺にあった禅宗様の建物で江戸初期に建てられたものです。東慶寺は明治以降衰退し建物の維持が困難になってしまいました。これを憂慮した原三渓が仏殿を明治40年に三渓園に移築したそうです。ガイドさんによると、「仏殿」の跡地は今もさら地として残っているそうです。
 三渓園の海側には展望台があり、房総半島が見渡せます。陸側には富士山を望むことができますが、当日は残念ながら視界が悪く見ることはできませんでした。三渓園の中心に位置して案内書にもその写真が載っている旧燈明寺の三重塔を背景に集合写真を撮りました。
 約2時間のガイドツアーを終え、再び桜木町行きの市バスに乗りましたが、有志は中華街で途中下車し予約したお店に向かいました。

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2024年前半の予定(詳細は改めてご連絡いたします)
4月24日(水) 大仏切通を歩く
6月18日(火) 報国寺坐禅会

若林記