鎌倉探索の会 2023年第1回企画
「朝比奈切通を歩く」 実施報告書
日時: | 2023年2月28日(火)10時~12時30分 |
コース: | 鎌倉駅~泉水橋バス停~梶原景時邸跡~大慈寺跡碑~大江廣元邸址~
光触寺~梶原太刀洗水~朝比奈切通~朝比奈バス停 |
参加者: | 佐藤、四方、金丸、犬養、永原、川俣、山田、藤村、内野、田中、芳賀、中山、清原、若林、会員14名、 |
昨年は雨のため中止になった朝比奈切通を、鎌倉ガイド協会の小杉さんとともに歩きました。当日は多少風がありましたが、今年一番の暖かさで、行く先々で梅の花を楽しむこともできました。
鎌倉駅からバスで滑川の上流にある泉水橋まで、そこから梶原景時邸跡へ。ここは頼朝が景時に与えた敷地で、他の御家人に与えた用地と同様、入口は狭い谷間(谷戸)で防御に適した地形です。邸跡には今でも枯れない井戸が残っていますが、ガイドさんがいなければまず訪れることはないような場所でした。
この辺り一帯の十二所には大江広元の屋敷もありましたが、現在は邸跡の石碑があるのみ。広元は公文所(後の政所)の別当として、全国に守護・地頭を置くなどの献策をし、鎌倉政治の基礎を築いたといわれています。広元の四男の季光は現在の厚木市にある相模国毛利庄の地頭職として毛利季光を名乗り、後の長州毛利藩に繋がっていったそうです。
次に光触寺を訪れました。本尊の阿弥陀如来像には頬に焼き印があり、その由来として阿弥陀如来像が罪のない下男法師の身代わりになったとの説話が当時にある絵巻(国重文)に描かれています。また、本堂前にある「塩嘗め地蔵」は、六浦から朝比奈切通を経て鎌倉に塩を運んでいた行商人が、その無事を祈って供えた塩が、帰りにはなくなっていたことから、そう呼ばれるようになったと言われています。
この先が鎌倉七口の一つ、朝比奈の切通です。一般的に切通は鎌倉防御が主たる目的ですが、この切通は防御と合わせて鎌倉と六浦港を結ぶ経済上の目的も大きく、三代執権北条泰時の監督のもと難工事の末に開通したそうです。
切通入口近くには、上総介広常を殺した梶原景時が太刀を洗ったといわれる「梶原景時太刀洗い水」という小さな湧き水があり、そばには上総介の邸跡といわれる平場もあります。高低差約50メートルの緩やかな岩肌の坂道を滑らないように気を付けながら上り、全員無事に六浦側の朝比奈バス停に到着しました。
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今後の予定(詳細は改めてご連絡いたします)
4月25日(火) 天園ハイキング(鎌倉アルプス縦走)
6月27日(火) 報国寺坐禅会
10月 検討中
12月 検討中
若林記